2014年06月25日
疑問・・・
先日、『橋のない川』と『私の童話』を読み終わって、ちょっと前から遅ればせながら手に入れた『1Q84』を読み始めました。
何となく1巻を読んでいて、ストーリーの中に出て来た光景に少し疑問を持ちました。
あまり詳しい内容を書いてしまうのも何ですので、簡単に書きますが、主人公はそうせざるを得なくて渋滞する首都高から非常階段で地上に降ります。
せっかく地上に降りたのに、そこは鉄の壁で閉鎖された空間になっていて、そこから脱出するのに主人公はちょっと苦労します。
そもそも、非常階段を使う為にちょっと苦労をする訳ですが・・・。
まず、首都高の非常階段がそんなにも使いにくい物だったら、本当に非常事態が発生した時には非常階段としての機能を果たさないのではないかと思いました。
そして、どんな事情があるか分かりませんが、非常階段の降り口を閉鎖してしまうと言う事は、あまり無いのではと思います。
もしもそんな事をしていて、何かしらの災害が起きたとしたら、きっと多くの人が犠牲になってしまうでしょうし、そうなれば閉鎖した人なり団体に責任が発生しますからね。
それよりも気になったのは、主人公が降りた先のその閉鎖空間にはたくさんのペットボトルが転がっていたと言う事になっていましたが、物語の舞台である1984年にごみとしてペットボトルがゴロゴロ捨ててあると言う状況があったんだろうかと言う気がします。
多分当時はペットボトルよりは缶やガラス瓶の方が主流だったと思います。
2014年なら、ペットボトルが散乱していると言うのは見慣れた光景ですけど、1984年には無かったんじゃないでしょうか。
あるいは物語を読み進めて行けばその疑問が解決する・・・とは思えませんね。
あまり気にせずに読みたいと思うんですけど、情景をリアルに描くのも村上春樹ワールドの特徴だと思いますので、そこに矛盾と言うか不自然さがあるとどうしても気になってしまうんですよね。
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