2014年02月28日

織部

kurooribe

前にも書いたことですが、僕の故郷は古くから陶器の街で、街の至る所に陶器の工場がありました。
小学校の図画工作や中学校の美術の時間でも、陶器を題材にした勉強があったくらいで、僕の実家は陶器関係の仕事をしていたわけではないんですが、無理にでも陶器に親しまされてしまう環境でした。

当時はそれほど有難いとも思いませんでしたが、今は趣味で陶器をやる人などもいますから、そういう人にとってはうらやましいような環境だったかもしれません。
陶器の良い物を目にする機会も他の地域よりは断然多かったと思いますし。

とは言え、その頃は子供でしたから、名品と言われる陶器を見ても何が良いのかさっぱり分かりませんでした。
特に織部焼など、失敗作のようなぐちゃぐちゃの作品ばかりで、本当にこんな物が良い物なのか、と疑問に思っていました。

へうげもの(おどけた人と言う意味です)と言われる武将古田織部が好んだと言われるのが織部焼なんですが、彼は出来損ないの歪んだ物や割れたものなど、普通の人ではおよそ美しいとは思えないようなものを美しいと考えて好んだと言われています。
要するに、織部焼と言うのはモダンアートなんですね。
16世紀の日本に、そんな先進的な感性を持った人がいたと言うことは、本当に信じられないことですし、それが僕の故郷の人だというのは、今となっては誇らしいような気もします。

子供の頃は『こんな物がねぇ』と思っていた織部の名作も、今見てみると・・・やっぱり歪んだ変な陶器ですね。
僕は、織部の独特な深い緑の釉薬の色は嫌いではないんですけどね。

と言うわけで、今日は番組の公開日です。
今回は『鑑定は?』と言うテーマで、もしも自宅にとんでもないお宝があったら、あなたは売って贅沢がしたいか、それともいつまでも大切に持っていたいか、どちらのタイプか、についてメッセージをいただきました。
楽しいメッセージありがとうございました。
今回も皆さんのおかげで楽しく作ることができました。

それでは、ホームページの『Radio』のページからお楽しみください。


☆★☆ Information ☆★☆

【おにがしま アコースティックライヴ】
日時:2014年3月22日(土) 19時00分〜
場所:うどんおにがしま
    愛知県安城市池浦町池東20-1
電話:0566-93-9797
料金:1500円(食事代別)

おにがしまのアコースティック・ライヴはバードランドとはうって
変わって、オリジナル曲・カバー曲を取り混ぜたいつものスタイル
で行います
シンプルなアコースティック・サウンドで奏でると、オリジナル曲も
カバー曲もまた違った魅力で聞いていただけると思います
おにがしまの絶品うどんを堪能しつつ、ライヴを楽しんでください

shinya_yagyu at 08:00│Comments(0) お知らせ 

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