2009年07月20日

コンビニの弁当値下げについて

セブン・イレブンが売れ残った弁当の値引き販売を認めないのは問題であると言う事で、公正取引委員会の排除命令を受けました。
セブン・イレブンは売れ残った弁当をいくらかで回収すると言う案も出しましたが、どう考えたってその案は、店側には大変不利で、元締めが得をするための案でしたね。

値引き販売を認めないなら、セブン・イレブン(多分それ以外のコンビニチェーン本部も)は、本のように、弁当は委託販売と言う事にして、売れ残った物は仕入れ価格そのままで引き取るべきでしょうね。
そう言う条件で弁当販売するなら、本部はもっとリサーチを徹底して、無駄な商品を作る事も無くなって、食べ物を無駄にする量も随分減ると思うんですけどね。

そもそも元締めのセブン・イレブン・ジャパンは、弁当を小売店に出す時点で元値は取っている訳ですから、その弁当が売れようが売れまいが、基本的には損は無い訳で、むしろ、小売店が値下げに走ると弁当そのものの標準的な価格が値崩れする事を恐れていたんでしょう。
値引きもさせず引き取りもせずで、自分たちは大もうけですからね。

僕もたまにコンビニは文字通り便利に使わせてもらっていますが、経営者の方々は随分大変な思いをしているんでしょうね。

僕の実家も昔は電気店をやっていましたから、小売店の大変さとかは何となく分かっているつもりなんです。
確実に売れ残ると分かっているのに仕入れさせられる在庫とかもある訳ですから。
メーカー側は自分たちの方が立場が上だと言う事を利用してとことん無理を押し付けて来ますからね。

ところで、セブン・イレブンが弁当の値引きを始めた事が、他のコンビニチェーンに波及するかどうかと言うのは、ちょっと興味のある所ですね。

客として買い物をする時に、『それが積極的に食べたい訳じゃないけど、少し古いから安いもの』を選ぶか、『高いけど新しくて食べたいもの』を選ぶかと言う選択肢が増えると言う事以上に、小売店とチェーンの本部とのパワーバランスが、これを契機に少しずつでも変わって行くと面白いなと思っているんです。
今までは、あまりに元締めの方が小売店に対して無理難題を押し付けていたと言う感がありますし。
売れるか売れないか分からない物まで在庫持たせて、値引きはさせない、ロイヤリティーは取る、最悪ですよね。

仮に本格的に値引き販売が開始されたとしても、僕は値引きされていない弁当の売り上げってそんなに変わらない気がします。
本当に安い弁当を買い求めたい人なら、コンビニで値引きされてる弁当なんかより、スーパーの元々もっと安い弁当を買いますからね。
ただ、今までお金を出して仕入れたのにも関わらず、泣く泣く捨てていた弁当がいくらかでも金になるんだったら、小売店のオーナーにとってはいい事なんじゃないでしょうか。

shinya_yagyu at 00:36│Comments(0) 雑記 

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